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column 01
沖縄のぬちぐすい
「豚一頭を頭から足の先、血や内臓に至るまで余すことなく使いこなし、鳴き声以外は全て食される」
沖縄の食文化を描写した常套(とう)句です。
沖縄の食生活は、「豚に始まり豚に終わる」と言われるほど、豚肉が料理の中心。
日常やハレの食、薬膳としても使用されています。「豚肉と人参を煎じれば風邪や貧血予防」「パパイヤと炒めれば産婦の母乳の出をよくする」などとも言われています。
このように、豚のあらゆる部位を調理しますが、さすがに鳴き声まで使うことは不可能だと思っていたところ、琉球新報スタイルウェブマガジンで興味深い記事を発見しましたので、一部抜粋してご紹介します。
※基本的には原文のままですが、読みやすくするため、一部加筆・修正を施しました。
”豚の鳴き声にはマジムンと言われる魔物や邪気を撃退する「霊力」があることをご存知ですか?
沖縄では、昔、夜間に外出した時は、知らないうちにマジムンや死霊に取り憑(つ)かれると信じられていました。
そこで帰宅すると家の中には入らず、まず豚小屋に立ち寄り、寝ている豚を起こして「グー」と鳴かせてから家に入ったというのです。”
「豚の鳴き声はマジムンを撃退する」
今後冒頭文は、このような結びに修正されていくのかもしれません。
沖縄の主要家畜は馬や牛、豚、鶏です。そのほとんどは中国から輸入され、なかでも古い歴史を持つのは、役畜の馬と牛です。豚は帰化人によって輸入されましたが、もともと稲作の少ない沖縄は飼料に事欠くほど食料自給率が低く、当初にブタが普及することはありませんでした。
きっかけは、野国総監による甘藷の導入です。島嶼群の琉球は、気象災害の常襲地であることから、幾度となく飢饉にあえいでいました。甘藷は人々の主食としてだけでなく飼料としても適していたため、豚は急速に一般農家へ広まったのです。沖縄の豚肉文化はこの時期に培われたと考えられます。
第二次世界大戦が勃発すると、再び沖縄は食糧難に陥ります。ソテツ中毒や栄養失調で多くの命が失われるという悲惨な状況下で、県民はアメリカの野戦食であるポーク缶の恩恵に預かりました。
軍需用に開発されたポーク缶は米軍兵士によって世界各地に広まり、ヨーロッパ戦線で持ち込まれた後にイギリスでポピュラーな商品になったことから、デンマークやオランダが英国向けに生産を開始。
市場は日本に輸出されるまでに拡大し、それからほどなくして富村商事はチューリップ社と取り引きを開始しました。
販売当初のポーク缶は、塩分が強く、全くと言ってよいほど売れませんでした。本土と趣が異なる琉球料理は、塩分の濃いものが少ないなどの特徴があります。塩辛い漬物は常用しないし、”すくがらす”などの塩気のある献立はありますが、多くは食べません。このような嗜好を持つ県民に合わなかったのだと考えられます。
「お年寄りから子どもまで食べられる肉質で、かつ県民の味覚に合うポーク缶は作れないだろうか」
弊社創業者はチューリップ社のあるデンマークへ向かい、品質の改善を要請。試行錯誤を重ね、現在の味と軟らかさの沖縄バージョンを誕生させるまでに、十年の歳月を要しました。
おかげさまでポーク缶は県民の皆様に愛され続け、国内消費量のおよそ90パーセントを今も沖縄が保持しています。戦禍の非常食は時代と共に役割が変わり、”ヌチグスイヤッサー”のソウルフードへ昇華した、と言っていいと思います。
ポーク缶が普及する前に、沖縄にはすでに豚肉文化が根付いていました。このような歴史は何よりも誇り高く感じます。地理的優位性も考慮しなければなりませんが、先人の偉業に改めて敬服するのでした。
2019.2.1
■参考文献
照屋善彦、山里勝己、”金城須美子 沖縄の食生活に見るアメリカ統治の影響・アメリカの食文化の受容と変容”『戦後沖縄とアメリカ異
文化接触の五十年』P152-180 沖縄タイムス社 1995年
編集委員会代表 尚弘子『聞き書 沖縄の食事』358P 社団法人農山漁村文化協会 1998年
社団法人農山漁村文化協会『日本の食生活全集 第四十七巻 沖縄の食事月報20』 P1-3 社団法人農山漁村文化協会 1998年
沖縄タイムス(2001年11月4日号)沖縄タイムス社 琉球新報Style『豚とイモの深〜い関係マブイロードを歩くvol.8』2017-12-7
https://ryukyusimpo.jp/style/article/entry-622412.html (参照日:2018-9-15)
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